リニア開業困難は「神奈川県に責任」 静岡知事、用地買収巡って批判

黒田壮吉
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 リニア中央新幹線の東京―名古屋間の2027年開業が困難な情勢になっていることをめぐり、川勝平太知事は22日の定例会見で、「神奈川県に一義的な責任がある」と述べた。相模原市に建設予定の車両基地の用地買収が進んでいないことなどから、買収する立場の神奈川県をやり玉に挙げた形だ。

 静岡県によると、神奈川県は車両基地の用地取得事務をJR東海から受託している。神奈川県のリニアの環境影響評価書に同車両基地の土地の造成から整備完了まで11年かかるとの記載があるといい、「車両基地ができていないから2027年開業は極めて難しい」と主張。「静岡県はリニアの早期実現と水資源の確保・自然環境の保全を両立させるため、議論すべきことを議論している。足を引っ張っているのは静岡県と言われるが、(JR東海は)足元をみてほしい」と持論を展開した。

 川勝知事は今月7日に相模原市の車両基地などの建設予定地を視察した際、用地取得が滞り、27年の開業は困難との見方を示していた。これを受け、神奈川県の黒岩祐治知事は9日、「これまでにおよそ5割の地権者から土地を譲ってもらっている。JRは用地の取得ができたところから工事し、27年までの開業を目指すとしており、車両基地が全体のスケジュールに影響を及ぼすことはない」とコメントを出していた。(黒田壮吉)