イランの抗議デモ、死者17人に 「ヘジャブ」事件に止まらぬ怒り

テヘラン=飯島健太
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 イランで22歳の女性が逮捕後に急死した事件をめぐる政府への抗議デモで、国営テレビは22日、デモ参加者と対応した治安部隊の死者が計17人に上っていると報じた。全土での抗議の声は収まる気配がなく、犠牲者は増える可能性がある。

 髪の毛を隠す布「ヘジャブ」のつけ方が不適切だとして、13日にテヘランで逮捕された女性が、16日に急死。警察官の暴行を疑う声が強まり、17日以降に抗議行動が広がった。

 一部が暴徒化し、タイヤに放火したり、警察車両を壊したりしている。最高指導者ハメネイ師を非難する声もあり、治安部隊が催涙弾や放水車で沈静化を図っている。

 治安対策を担う革命防衛隊は22日に声明で「フェイクニュースやうわさを流す人物を特定し、対処するよう司法省に要求した」とした。当局側は、デモは反体制派による動きとみて警戒を強め、デモが起きている地域を中心にインターネットの接続を制限している。(テヘラン=飯島健太