米、イラン当局者らに制裁 ヘジャブ着用めぐり逮捕された女性死亡

ニューヨーク=下司佳代子
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 イランで女性が髪の毛を隠す布の付け方をとがめられて拘束され、その後死亡した事件をめぐり、米国政府は22日、イランの風紀警察と治安当局の高官に米国内の資産を凍結するなどの制裁を科すと発表した。

 国連人権高等弁務官事務所(OHCHR)によると、マフサ・アミニさん(22)は13日、髪の毛を覆う「ヘジャブ」の着用が不適切だとして警察に逮捕された。その後、倒れて意識を失い、3日後に死亡した。イラン国内では警察官の暴行を疑う声が強まり、事件を受けた抗議デモが広がっている。治安部隊が実弾などで応戦し、死傷者が出たと伝えられている。

 ブリンケン米国務長官は声明で、アミニさんの「悲劇的で残忍な死」を非難。家族とイランの人々に哀悼の意を表した。米国の制裁は、今回の事件や、平和的なデモへの暴力的な抑圧を含む人権侵害に対してのものだとした。声明では「イラン政府は女性に対する組織的な迫害をやめ、平和的な抗議行動を認める必要がある。米国はイランにおける人権を支持し、侵害する者たちの責任を追及し続ける」としている。(ニューヨーク=下司佳代子)