北朝鮮の核の野望 止められなかった20年 日米韓の連携がカギに

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記者解説 編集委員・坂尻信義

 北朝鮮が、核の先制攻撃も辞さない姿勢を明らかにした。国会にあたる最高人民会議は8日、「報復」にのみ核を使用するとした従来の法令に代え、先制使用を可能とする法令を採択。金正恩(キムジョンウン)総書記は、核兵器を「絶対に放棄することはできない」と語った。

 ストックホルム国際平和研究所は今年6月、北朝鮮が最大で20個の核弾頭を保有していると推計。全世界の核弾頭の総数に初めて加えた。昨年までは「製造可能な核弾頭数」の推計にとどめていた。保有している核物質は、核弾頭45~55個分とした。

 北朝鮮は6度の核実験を実施した。核弾頭を搭載できるとみられるミサイル発射実験も繰り返す。防衛省によると、今年は発射回数が6月7日時点で26回を数え、年間の発射回数としては半年足らずで過去最多に達した。

 北朝鮮の核・ミサイル開発は野放しに近い状況にある。5月、国連安全保障理事会に北朝鮮への制裁を強化する決議案が提出されたが、否決された。対北朝鮮制裁案に中国とロシアが初めて拒否権を使ったからだ。

 かつては、こうではなかった。第1次朝鮮半島核危機が起きた1993年、国際社会は警戒感をあらわにして北朝鮮の核開発の阻止を試みた。

破られた米朝枠組み合意

 同年、北朝鮮が核不拡散条約

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