高校に国葬を考えるポスター 張った生徒が危ぶむ同世代の「美徳」

有料記事国葬

聞き手・小川尭洋
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 仙台市内の高校で6月下旬、3年の女子生徒(18)が、参院選を解説する自作のポスターを張り出したところ、教員に「政治的活動」だとして撤去を指示される出来事がありました。

 そこから2カ月あまり。27日に開かれる安倍晋三元首相の国葬をめぐり、女子生徒は新たなポスターを校内に掲示しています。今回のポスターに込めた思いなどを聞きました。

 《おことわり:女子生徒本人と家族の意向を踏まえ、大学受験を控えていることなども考慮し、女子生徒を匿名にしました。》

 ――安倍元首相の国葬をめぐり、世論の賛否が大きく割れています。

 世間での大論争をよそに、教室で国葬の話題が出ることはありません。同級生たちと話し合うきっかけになればと、8月上旬、学校の許可をもらった上で、国葬の歴史などを解説するポスターを廊下にはり出しました。「よく分かる! 国葬って何?」とのタイトルでA4用紙4枚です。国葬令の失効(1947年)や吉田茂元首相の国葬(1967年)などの歴史に触れたうえで、今回の国葬の経緯を説明しました。

 私個人としては、国葬に反対…

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    蟹江憲史
    (慶應義塾大学大学院教授)
    2022年9月27日12時30分 投稿
    【視点】

     高校三年生でこういう方がいるというのはとても素晴らしいことだと思います。最近の子供たちは批判を恐れたり、同調傾向があるといいますが、「正しいこと」しか言ってはいけないような教育がその根底にあるという視点には「なるほど」と納得しました。