李琴峰さんが見つめる透明な膜 言語や性、生死、突きつけられた境界

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平岡春人
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 台湾育ち、レズビアン、女性。芥川賞作家、李琴峰(りことみ)さんは日本社会で、様々な「境界」を突きつけられてきた。台湾や日本の性的少数者をめぐる歴史や現状、差別……。18日に札幌市の書店で開かれたトークイベントで本人が語った。

 イベントは「境界線を巡って」と題され、李さんは北海道出身のジャーナリスト北丸雄二さんとともに参加した。同日にパレードがあった、多様性を認めあう社会の実現を目指す「さっぽろレインボープライド」に寄せた企画だ。

 李さんは8月、自身初のエッセー集「透明な膜を隔てながら」(早川書房)を刊行。言語や性、生と死といったものの境界をめぐって、生きづらさや社会の固定観念への疑問を吐露している。

 言葉の違いやジェンダーをめぐる差別は、「壁」と表現されることが多い。しかし、李さんが選んだのは「透明な膜」という言葉だった。

「自死しても、なお否定される」

 エッセー集でも語っているが…

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