「原爆孤老」のために開園、いま平和学ぶ場に 「鈴」にこめた思い

有料記事核といのちを考える

岡田将平
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 半世紀以上の歴史を持つ老人ホームが広島県廿日市市にある。特別養護老人ホーム「清鈴園」。原爆で身寄りがなくなった「原爆孤老」を受け入れようと、1971年に設立された。園では、入所者が被爆体験を語る平和活動にも取り組み、その証言などを集めた平和資料室が23日にオープンした。被爆者たちの声を後世に伝えていく学びの場にしたいという。

 23日、新たにできた平和資料室「鈴の音」で、園の設立50周年を祝う記念式典が開かれた。新型コロナの影響で1年遅れの開催だ。

 入所者を代表し、永井房代さん(98)が「皆さまに良くして頂き、感謝申し上げます」とあいさつ。記念礼拝も行われ、賛美歌が響いた。

 厳島神社がある宮島を見渡す山裾にある同園では、58人の入所者が介護を受けながら暮らす。このうち11人は被爆者という。設立のきっかけは、日本基督教団が67年に出した「戦責告白」だ。そこでは太平洋戦争に協力した責任と反省を表明した。

 その年、広島に教団の男性幹…

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