学校敷地から化学物質PFOS 沖縄米軍基地に隣接 米基準の29倍

有料記事沖縄・本土復帰50年

国吉美香
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 沖縄県の米軍普天間飛行場宜野湾市)に隣接する小学校敷地内の土壌から、発がん性が疑われる有機フッ素化合物PFOS(ピーフォス)が高い値で検出された。対策が先行する米国内の「汚染リスクが潜む可能性」とされる値の約29倍で、専門家は「自然界ではありえない値。米軍由来の汚染の可能性は高く、詳細な調査が必要」と指摘している。

 調査は、市民団体「宜野湾ちゅら水会」が寄付を募って専門機関に委託して実施した。結果報告を受けた市教育委員会は9月7日付で保護者らに対し、子どもが現場に立ち入らないようにすることなどを通知した。

 学校は市立普天間第二小。校庭のそばには、基地内から延びているとみられる配水管のようなものがある。団体は、こうしたところからPFOSを含む汚水が流れていたとみており、8月15日にグラウンドなど学校敷地内3カ所で土壌の表層数センチを採取。PFOSの含有量を分析し、結果を9月5日に公表した。

 日本ではPFOSなどの含有量について、水質管理の目安(暫定目標値)は1リットルあたり50ナノグラム以下としているが、土壌に対する規制はない。米国では、土壌から地下水への汚染リスクを見極めて詳細な調査が必要かを判断する「スクリーニング」の値を、米環境保護局(EPA)が土壌1キロあたり38ナノグラムとしている。今回、3カ所のうち最高で米国の基準の約29倍にあたる1100ナノグラム、次いで約18倍の700ナノグラムが検出され、残る1カ所は測定可能な値より低かった。

 PFOSは自然界でほぼ分解…

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