「絶対に引き返せない」国葬 やまぬ批判、元閣僚「耐えるしかない」

有料記事国葬

石松恒 横山翼
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 安倍晋三元首相の国葬が27日、執り行われる。報道各社の世論調査では国葬の賛否は反対が賛成を上回り、法的根拠や費用などへの批判や疑問はなお根強い。それでも岸田文雄首相は、安倍氏の功績や各国からの弔意に応えることなどを理由に予定通り、開催に踏み切る。

 国葬は27日午後2時から、東京都千代田区の日本武道館で行われる。松野博一官房長官は22日の記者会見で、国内には約6千人に案内状を送付し、同日までに三権の長、国会議員、知事、各界代表など約3600人から出席の回答があったと説明。海外からは首脳級を含め、約700人の参列が予定されており、参列者数は計約4300人になると明らかにした。

 「一連の国葬儀行事が、敬意と弔意に満ち、各国への礼節を尽くし、我が国への信頼を高めるものになるよう、全力を尽くしていきたい」。首相は22日に米ニューヨークで行った記者会見でこう語った。

 だが、世論の理解は広がっていない。朝日新聞社が10、11の両日に行った全国世論調査(電話)では、国葬の賛否は8月の「賛成41%・反対50%」から、「賛成38%・反対56%」と反対が増加。首相は8月10日の記者会見で「弔意を国全体として表す」と述べたが、ほど遠いのが現状だ。

首相周辺「同じ説明を…」

 反対論が強まる原因の一つに…

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    三牧聖子
    (同志社大学大学院准教授=米国政治外交)
    2022年9月25日11時18分 投稿
    【視点】

    本日になってカナダのトルドー首相もノバスコシア州におけるハリケーン・フィオナの被害復旧を理由に出席をキャンセルした。岸田首相が国葬の理由の1つとしてきた「弔問外交」の観点からみれば、トルドー首相の不参加によってG7の現役首脳の参加がなくなっ

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    藤田直央
    (朝日新聞編集委員=政治、外交、憲法)
    2022年9月24日22時36分 投稿
    【視点】

    岸田首相を代弁して「反対論が増えているからと言って、絶対に引き返せない」と語る元外務省幹部、無責任の極みです。岸田氏は安倍元首相の国葬をやると表明して以来、多くの国々が弔意を表明している→国葬に来てくれるという、国際世論?を掲げたマッチポン