和平交渉の行方は イスラエルとパレスチナ、国連総会で両首脳が応酬

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エルサレム=高久潤
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 米ニューヨークで開かれている国連総会の一般討論演説で、中東イスラエルのラピド首相とパレスチナ自治政府のアッバス議長が22~23日、長らく停滞している両者の和平問題について、ともに言及した。ただ、それぞれの主張はすれ違っており、和平交渉への道筋は見えないままだ。

 ラピド氏は22日の演説で、独立したパレスチナ国家とイスラエルの共存を意味する「2国家解決」に触れ、「大多数のイスラエル人が支持しているし、私もその一人だ」と述べた。ラピド氏はもともと、国際社会の合意とされる「2国家解決」論を支持している。一定の条件下でパレスチナ国家の樹立を認める立場で、国連総会でも持論を展開したかたちだ。

■2014年に交渉頓挫 再開…

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