優勝との距離は「縮まっている」 高安に加わった現役最多タイの勲章

安藤仙一朗
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 1差で千秋楽を迎えた高安は、先頭の玉鷲との本割での直接対決に敗れ、悲願の初優勝を逃した。

 立ち合いからのかちあげが通じず、相手の鋭い突きに後退し、土俵を割った。

 「精いっぱい相撲は取りました。玉鷲関が強かった。完敗です」と、潔く振り返った。

 元大関の32歳。今年の春場所でも、13日目まで単独トップを走っていた。14日目と千秋楽の本割、決定戦で「3連敗」を喫し、賜杯(しはい)を抱くチャンスを逃していた。

 12日目から、役力士に3連勝して踏みとどまってきた優勝戦線。前日の取組後は、「気持ちは穏やかな感じ。明日もリラックスしてやる」と話していた。

 が、この日は、やはり土俵で硬さが見えた。見届けた八角理事長(元横綱北勝海)は、「(追う立場の)高安の方が思い切りいけるかなと思ったが……。やっぱり考え過ぎちゃうのかな」。

 優勝はできなかったが、現役最多タイ6度目の敢闘賞という勲章は加わった。

 届きそうで届かない優勝との距離を、どう感じているのか。問われた高安は、「縮まっていると思う」と答えた。「まだまだ稽古が足りない。今日から九州場所を目指して何度でも挑戦します」(安藤仙一朗)