「なぜ必要なんですか」気になる女性客 高校生バイトは言葉を重ねた

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久保田一道
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 何を探しているんだろう――。

 7月16日土曜日の午前。茨城県阿見町の「セブンイレブン阿見中央7丁目店」でアルバイトをしていた高校3年生の山内祥さんは、50代の女性客の様子が気になっていた。

 店内に並ぶ電子マネーのカードをじっと見た後、携帯電話の充電器などのコーナーへ。しばらくすると、再び電子マネーの売り場に戻って商品を探していた。

 「何かお探しですか」

 声をかけると、女性は電子マネーのカードを探していると話した。だが、女性が伝えた商品名には聞き覚えがなかった。

 「なぜ必要なんですか」

 重ねて尋ねると、女性はスマートフォンにメールが届き、カードを買うよう求められたと説明した。山内さんはピンときた。

 詐欺ではないか――。

 バイトを始めて1年あまり。それまでにも、電子マネーを買いに来た高齢者の詐欺被害を疑い、店内で止めたことが2回あった。前払い式の電子マネーは、カードに記載された番号が詐欺グループに伝わると、買い物に使われてしまうおそれがある。

 すぐに神川明子店長に相談し、店長と一緒に女性にスマホの画面を見せてもらった。画面には、億単位の金額の「投資」の文言があった。多額の現金の受け取り手続きのために、電子マネーが必要だという趣旨だった。同じようなメールは、何件も届いていた。店長が「投資しているんですか」と聞くと、女性は否定した。すぐに牛久署に連絡した。

 山内さんは今月13日、同署から感謝状を贈られた。「恐縮です」とはにかみつつ、「お客さんが困っていたら、声をかけるのは当たり前です」と話した。大学に進学しても、引き続き同店でバイトを続けるつもりだという。(久保田一道)

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