神戸でアーティスト集う「村」づくり 空き家9軒のエリアごと改修

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鈴木春香
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 【兵庫】空き家が集中するエリアをまるごと改修して、アーティストらの「村」を作る――。そんなプロジェクトを、神戸市の建築家、西村周治さん(39)が進めている。大量消費社会に一石を投じようとする試みだが、空き家問題に悩む自治体からの注目も集めている。

 六甲山系の裾野に位置する神戸市兵庫区梅元町。細い路地を登ると「梅村(バイソン)」と名付けられた集落が現れた。道路沿いを中心に9軒の家が並び、ニワトリを飼う囲いや畑がある家もある。「ブロック塀を壊したら開放的な空間になった。家もウッドデッキでつなげるなど全体の共有感を出した。豊かな風景になったかな」と西村さん。

 9軒はいずれも築80年ほどの荒廃した空き家だったという。知人づてに購入し、2年ほど前に改修を始めた。いまも資材を運んだり板を打ち付けたりと作業が進む。すでにアーティストの住居兼アトリエや飲食店が完成し、10人の「村人」が住む。今後、多世代が集まれる茶室などもできる予定だ。

 資材は廃材にこだわる。モデルルームで使われていたガラス窓、廃園になった幼稚園の教室の床、船で運ばれてきたロシアの梱包(こんぽう)材……。大量の資材が村の倉庫に山積みされている。「空き家と廃材を組み合わせて価値を生み出すところが面白いし、意味があると思うんですよね」(鈴木春香)

立ち退きを経験 新築に疑問

 村作りの背景には、西村さん…

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