6万3千戸で断水の静岡、給水まで5時間半待ちも 復旧に最大1週間

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魚住あかり 中村純 大平要
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 台風15号による大雨は、静岡県内に大きな爪痕を残した。静岡市清水区では25日も6万3千戸で断水が続き、浸水被害のあった中心部では早朝から道路の泥をかき出す作業に追われる人々の姿があった。断水解消の時期について、田辺信宏市長は「1週間以内に復旧にこぎつけたい」と語った。

 給水場所となった三保生涯学習交流館(静岡市清水区)では25日午後、市民の長い列ができていた。3台の給水車が配備されたが、同日午後にはいずれも空になったためという。

 代替車を待っていた近くに住む70代の女性は「昨日は5時間半も待たされた」と漏らす。「ずっと前から東海地震の可能性が取り沙汰されているのに緊急時の市の備蓄はどうなっているのか」

 台風15号による大雨の影響で、県内では2人が死亡し、1人が行方不明になった。25日午後2時時点での県のまとめでは、1376戸が床上浸水し、1351戸が床下浸水した。中部電力によると、25日午後4時時点で静岡市葵区の北部地域を中心に約1260戸で停電が続いている。

 特に同市清水区では興津川の取水口が流木などでふさがれた影響で、いまも6万3千戸で断水が続く。同区では25日午前7時から公民館や学校など28カ所に給水所が開設され、市民が早朝から訪れていた。

 有度生涯学習交流館の駐車場には給水タンクが2つ置かれた。5カ月の息子がいるという同区の石橋鉄朗さん(27)は「ミルク瓶の洗浄や服の洗濯で水が足りない」と話す。24日夜は非常用の簡易トイレを使い、体をタオルで拭いて過ごした。「いつまで断水が続くのか」

 清水庁舎駐車場に設置された給水所にも、大勢の市民がつめかけた。同区折戸の女性(73)は「昨日は三保の給水所で3時間半並んだが、結局水がもらえなかった。それで、今日は違う場所に来た」と1ダース分の2リットルペットボトルを用意していた。

 新型コロナ感染対策で水を使う量は増えている。「手洗いのために、十分な量が必要なんですが……。家族4人なので、これで1日分には足りないと思う」

 一方、断水解消の時期について、田辺市長は25日、「最大1週間以内で復旧にこぎつけたい」と記者団に見通しを示した。

 この日、被災した興津川の取…

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