第2回仕事でミス連発、胸ぐらつかまれ罵声 孤立して退職、知った発達障害

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遠藤隆史
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 見本と図面を見ながら、同じ機械を10個組み立てる単純作業。こんなの簡単だ。できないわけがない。

 なのに、失敗を何度も繰り返した。5個目までは何の苦労もなくできる。6個目になると、なぜかミスが出てしまう。

 当時、その理由がわからなかった。

 関東地方に住むエイジさん(32)=仮名=は、大学院を卒業して2016年に製造業の会社に就職した。設計業務が担当だったが、現場を知るために最初は組み立て工場に配属された。

 「最初だから、失敗もあるよね」。初めのうちは、周囲の目も温かかった。

 別の日。「スイッチのカバーが必要だから、作ってみて」。カバーをつける場所をきちんと定規で採寸して設計図を書いたはずだ。でも、設計図通りにできあがったカバーは、サイズが全く合っていなかった。

今も忘れられないあの一言

 全く手を抜いていないのに、ミスをして怒られてばかり。2~3カ月経つころには自分が職場にいると険悪な雰囲気になり、会社に行くのが嫌になった。

 誰からも必要とされていないと感じる毎日。先輩社員に頼み事をしたら、「お前のお願いは聞きたくない」と断られた。

 他のお願いごとをしたときに浴びせられた罵声が、今も忘れられない。

 胸ぐらをつかまれながら「頼…

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