イタリア総選挙 メローニ氏勝利、単なる「右翼の勝利」ではない?

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ローマ=国末憲人
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 イタリア総選挙でのメローニ氏勝利の背景には、単に「右翼の勝利」では表しきれない欧州ポピュリズムの新潮流がうかがえる。

 イタリア国内を見ると、コロナ禍による不安、ロシアのウクライナ侵攻に伴うインフレなどで、動揺が広がっていた。不安が人々を右翼支持に駆り立てる素地はできていたといえる。

 一方で、欧州には逆のトレンドもあった。コロナ禍やロシア軍侵攻により、欧州連合(EU)の結束はむしろ強まり、反EUが旗印だった各国の右翼政党には逆風も吹いた。4月のフランス大統領選で右翼ルペン氏が躍進し切れなかった一因は、以前掲げていたEU脱退などの非現実的な主張のイメージが抜けなかったからだ。今回の伊総選挙でも右翼サルビーニ元副首相率いる「同盟」は伸び悩んだ。

 メローニ氏率いる「イタリア…

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    遠藤乾
    (東京大学大学院法学政治学研究科教授)
    2022年9月27日10時28分 投稿
    【視点】

     イタリアの総選挙。極右・右翼の勝利なのか、中道右派の再編なのか。考えさせられる興味深いコラムでした。  メローニ氏のもともとの位置取りは、ムッソリーニの系列に連なるもので、国民同盟ANのフィーニ氏の流れをくむポスト・ファシストあたり。反