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イベルメクチン「有効性見いだせず」 コロナ治療薬の臨床試験

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熊井洋美
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 新型コロナウイルス感染症の治療薬への転用をめざしていた抗寄生虫薬「イベルメクチン」について、効果や安全性を確かめる臨床試験(治験)を行っていた興和(本社・名古屋市)は26日、「主要な評価項目で統計的な有意差が認められなかった」とする結果を発表した。今後、詳細な分析を進めるが、現時点ではコロナ治療薬としての承認申請は考えていないという。

 イベルメクチンは、2015年にノーベル医学生理学賞を受賞した大村智北里大特別栄誉教授の研究をもとにした薬。国内では消化管の寄生虫が引き起こす感染症や疥癬(かいせん)の治療薬として承認されている。

 興和は、昨年7月に治験の開始を発表、最終段階の試験をしていた。治験は昨年11月~今年8月、日本とタイの軽症患者1030人を対象に実施。患者を無作為に分け、イベルメクチンと効果のない偽薬(プラセボ)を医師も患者も知らない状態で「二重盲検方式」で投与した。

 投与開始から7日間の経過をみたところ、4日前後で、37・5度以上の発熱▽のどの痛み▽筋肉痛などの症状は軽くなったが、統計的に有意差は認められず、「より早く症状がおさまることの有効性を見いだすことができなかった」とした。一方、死亡例はないことなどから「安全性は確認された」という。

■社長「結果、受け入れなけれ…

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