漁業希望者いらっしゃい 定住増に向け官民で研修 三重・南伊勢町

臼井昭仁
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 漁師を希望する人に、三重県南伊勢町で働いてもらおうと、相談に乗ったり、研修生を受け入れたりする事業「TRITON(トリトン) PROJECT(プロジェクト)」が始まった。水産業を発展させ、定住人口を増やすのが目的で、研修への参加希望者を募っている。

 この事業は、町と三重外湾漁協(本所・南伊勢町)、若手の水産業者でつくる一般社団法人「フィッシャーマン・ジャパン」(FJ、事務局・宮城県石巻市)、企業が共同で手がける。

 手始めに「漁師塾」として、10月下旬と12月に各1回、マグロやタイの養殖場で1泊2日で働く短期研修を実施する。一方、長期にわたる研修も予定しており、1年で3人を受け入れる。長期研修生には月15万円を支払う。

 漁師希望者の相談窓口も設けるほか、様々な水産業関連の業務を掘り起こして求人につなげる。

 南伊勢町の水揚げ量は三重県内1位。だが漁業者は約980人(2018年度)と、約30年前(旧南勢町、南島町の合計)に比べると3分の1程度に減り、過疎化も急速に進んでいる。

 そこで町は、主に町外から人材を受け入れて漁師として育て、「次世代につながる稼げる水産業」にしようと今回の試みを企画。石巻市内で7年間に40人以上の漁師を誕生させた実績があるFJに実務を委託した。

 FJ事務局長の長谷川琢也さん(45)は「南伊勢の漁業は、6次産業化への取り組みなど総じて元気で、伸びる可能性は高い。地域に活気を生むため、若い人に来てもらって育てるお手伝いをしたい」と話す。

 上村久仁町長は「基幹産業である水産業の発展なくして町の発展はない。この事業で、子どもたちに継がせたい産業へと変えていく」と語る。

 詳しくは、FJのウェブサイトの南伊勢(https://triton.fishermanjapan.com/team-triton/minamiise/別ウインドウで開きます)へ。(臼井昭仁)