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夏休みの絵日記、描けなかった認知症の母 本当は会いたい、でも…

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林利香
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 エメラルドグリーンの水が打ち寄せる琵琶湖の砂浜は、家族連れや大学生らでにぎわっていた。

 そこに集ったのは滋賀県内の高校に通う男女4人。「きれいー」。まだあどけなさが残る表情ではしゃぐ姿は、どこにでもいる高校生だ。

 学校も学年も違う4人。共通点は「ヤングケアラー」であることだ。家庭できょうだいの世話や家事を日常的に担う状態にある。

 8月上旬、子どもの居場所づくりに取り組む「NPO法人こどもソーシャルワークセンター」(大津市)が1泊2日のキャンプを開いた。琵琶湖でボート体験やピザ作り、花火を楽しんだ。

 記者は一緒にキャンプを過ごした。

 「映画館へ行く」「浴衣を着て京都観光に行く」――。初日のプログラムで、夏休みに行きたい場所や、やりたいことをペアを組んで思い思いに自由に話し合った。

 少し襟足が伸びた高校3年生のケンは、月曜日の予定に「(NPOの)センターで好きなだけゲームしてのんびり過ごす」と書き込んだ。ペアを組んだ職員に「ほんまは、月曜から金曜日まで毎日センターに行きたい」とつぶやいた。

ヤングケアラーを対象にしたキャンプが琵琶湖で開かれました。参加した高校生3人をめぐる物語を伝えます。

バイト代はほぼ親へ 食事も、洗濯も、妹の世話も

 現実の夏休みはバイトに明け…

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