ヒット連発のプロデューサー川村元気、初監督作「百花」に込めた願い

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編集委員・石飛徳樹
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 「君の名は。」「悪人」「告白」「モテキ」など、20代からヒット作を連発する東宝の川村元気プロデューサー、43歳。自らの小説を原作に、初めて監督を務めた「百花」が公開されている。停滞する日本映画に活を入れる野心作だ。3大映画祭に次ぐスペインの第70回サンセバスチャン国際映画祭で日本人初の監督賞を受賞し、国際的な評価も得た。「百花」に懸ける思いを聞いた。(編集委員・石飛徳樹)

 「百花」は川村プロデューサーの長編初監督作。原作は自身の小説だ。母親にわだかまりを持つ息子(菅田将暉)が、認知症の進む母親(原田美枝子)との関係を見つめ直していく。親子の絆をうたうシンプルな感動作、といった予断は拒まれ、複雑な余韻が残る。

 その大きな要因は、字幕やセリフでの説明をほぼ排している点だ。「東宝作品としてはありえないですよね。川村プロデューサーだったら? きっと怒っていたでしょうね、セリフがなさすぎだって(笑)」

なぜ「ありえない」作品を撮ったのか。記事の後半では、コロナ禍で映画の見方が変わったことへの憂い、そしてこれまでのキャリアで分かってきたという、ヒットのポテンシャルを秘めたある「要素」について語ります。

 コロナ禍で映画を自宅で見る…

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