アルジャーノンとチャーリイの物語 特徴的な文体の秘密はあの有名人

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編集委員・大西若人
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 米国の作家ダニエル・キイスによる小説『アルジャーノンに花束を』は多くの人に読み継がれたベストセラー、ロングセラーです。心優しき青年チャーリイとネズミのアルジャーノンの物語。最後の一文は、いつの時代も感動を誘います。日本語版のあの特徴的な文体は、実はある有名人の文体が参考にされています。この奇跡のような物語の魅力はどこにあるのか、そしていま読まれるべき意味とは何なのか。

 「文体」が物語を運び、読む者の心を揺さぶる。そのことを教えられた本だ。

 学生時代、友人に勧められて読み始め、面食らった。

 「けえかほおこく1――3がつ3日」という見出しに続き、「まわりでおこたことわぜんぶかいておきなさいといった」「ぼくわかしこくなりたい」などと記されている。

後半では、精神科医・香山リカさんに読み解いてもらいました。

 これは一体、何なんだ?

 主人公は知的障害のある優し…

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