第5回疲れも葛藤も、さらけ出したBTS 事務所代表の「言葉」に見る戦略

有料記事

定塚遼
[PR]

 BTSの所属事務所「BIGHIT MUSIC」の愼英宰代表(39)が、朝日新聞の単独インタビューに応じました。「バンタン(防弾)会食」の内幕、兵役問題、さらには、グラミー賞への思い……。3回にわたって朝日新聞デジタルで報じられたそのロングインタビューから何が読み取れるのでしょうか。音楽担当記者が読み解きます。

 BTSが6月のYouTube配信の「バンタン(防弾)会食」で、ソロ活動を本格化させることを表明したニュースは、今年のエンターテインメント界でも最大級の驚きをもって受け止められた。

 愼代表への今回のインタビューで明らかになったのは、そうしたソロ活動本格化の表明がメンバー主導で行われたということだ。配信での発言も含め、主体的にグループの未来を決めていこうとするメンバーの強い意思が読み取れるわけだが、愼代表の具体的な発言を取り上げる前に、まず、これまでの流れを整理したい。

 BTSは韓国出身の7人組ヒップホップグループとして、2013年にデビューした。レコード会社や事務所の決定によってキャラクターが色づけされ、言われたままに与えられた曲を歌う。そうした「ファクトリーアイドル」と呼ばれる既存のアイドル像とは一線を画し、個人としての悩みや苦しみをもさらけ出しながら、主体性をもって曲作りに関わっていく、というのがBTSの大きな特徴だった。

大ヒット曲 メンバーのクレジットなく

 一方で、グループの方向性や…

この記事は有料記事です。残り2195文字有料会員になると続きをお読みいただけます。
今すぐ登録(1カ月間無料)ログインする

※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません。