第16回枝野幸男氏が語る安倍元首相の「エッジ」 苦境の立憲に必要なこと

有料記事立憲

聞き手・神沢和敬
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野党サバイバル 第1党の生きざま① 枝野幸男氏に聞く

 有権者らの「枝野立て」の声に背を押され、「立憲民主党」が誕生して5年。国民民主党などとの合流を経て新たな立憲として野党第1党の位置が続くものの、往時の勢いは影を潜める。政権と向き合う野党第1党が果たすべき役割とは何か。立憲の枝野幸男前代表に聞いた。

 ――立憲の源流である旧民主党が下野して10年ほどが経ちました。この間、野党第1党による政権交代が現実味を帯びることはありませんでした。この10年をどう振り返りますか。

 「そこの発想がまず全然違う。この10年で見ていません。逆に言うと、ひとつの時代の終わりの始まりが(民主党が政権交代を果たした)2009年。政権交代が可能な二大政治勢力を作るという一種の完成形にたどり着き、その時代が終わった。そこから、新しい時代の模索が今も続いていると思います」

 「要するに、政権交代が可能な二大政党制は『こういうことね』とみんなある程度わかった。だがその先、何があるかといえば誰も答えが出せていないということです」

野党サバイバル 巨大与党との向き合い方

野党第1党のあり方に注目が集まっている。その針路は政治に緊張感をもたらすことも、また政治不信を招くことにもつながりかねない。野党第1党の役割とは何か。臨時国会を前に、党運営から距離を置く「野党内野党」の実力者たちに話を聞いた。

 ――17年衆院選では、野党結集の動きから「排除」された枝野さんが中心となり立憲を立ち上げました。なぜ立憲を作ったのでしょうか。

 「大河ドラマ(「鎌倉殿の13人」)みたいな話ですよ。ドラマのなかの(政争に巻き込まれた)畠山重忠」

 ――ここ最近、新興政党が一定の支持を集めています。既存政党への期待が薄れているからでしょうか。

 「17年の立憲を『新しい動きだな』と見た人がたくさんいた。その次にれいわ新選組に『新しい動きだな』と見た人がたくさんいた。その部分は一過性の話。いつもメディアがそういうことを追いかけているから、日本の政治は安定しない」

 ――それでも立憲は今、野党第1党の座にあり、自民党に次ぐ議席を得ています。野党第1党は、どんな存在でしょうか。

 「野党第1党は『公器』です…

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