熊本県菊池市長「パワハラにあたらず」 でも大声は不適切と第三者委

杉浦奈実
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 熊本県菊池市の幹部職員が江頭実市長(68)から威圧的な言動などのパワーハラスメントを受けたと訴え出た問題で、市が設置した第三者委員会は22日、「パワハラとの評価を受けるべきものはない」との調査報告書を出した。市が27日発表した。

 第三者委は、昨年11月に同市の50代の男性課長が「職員目安箱」に市長からのパワハラ被害を訴える内容の文書を投稿したことを受け、今年1月から9回開かれた。

 報告書では、男性がパワハラとして訴えていた「何をやっていたんだ」「仕事に対する逃げだぞ」などとする市長の言動は実際にあったと認定した。ただ、「誹謗(ひぼう)中傷や人格の否定など社会的相当性を欠くものではなく、業務上必要かつ相当な範囲を超えたものということはできない」として、パワハラにはあたらないとした。

 一方で、こうした発言が大声でなされた点については、市組織の統括・代表として不適切だったと指摘した。また、お互いの発言の趣旨が的確に伝わっていなかったことが大きな問題とし、「風通しの良い職場づくりが必要」とした。

 報告を受け、江頭市長は「意見を真摯(しんし)に受け止め、今後も職員とコミュニケーションをしっかりと取り、風通しの良い職場づくりを心がける」とのコメントを出した。(杉浦奈実)