1食27円の食堂に長蛇の列、3300万人が食料不足 ブラジル

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サンパウロ=軽部理人
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 10月2日の投開票日まで1週間を切ったブラジル大統領選で、最大の争点の一つが貧困対策だ。コロナ禍やロシアによるウクライナ侵攻による経済の混乱で、国民の6人に1人にあたる3300万人が食料不足に陥っているとの調査もある。支持率トップを走るルラ元大統領、ボルソナーロ大統領とも支援強化を訴える。

「貧困からの脱却、きっかけがない」

 人口1200万人を誇る南米随一の大都市、ブラジル・サンパウロ。ビジネス街の「パウリスタ大通り」から車で10分ほどの場所にあるのが、「セントロ」地区だ。華やかで活気がある大通りの様子とは一変し、セントロは荒れた建物が目につき、路上生活者も少なくない。その一角に、「ボン・プラート」(良い皿、の意味)がある。格安で食事を提供する大衆食堂だ。

 9月下旬の平日、午前11時前に店を訪れると、約200人が列に並び、開店を待っていた。求職中のローラ・コヒアさん(26)は「インフレがすごすぎて、スーパーで食料品を買おうにも買えない。毎日ここで腹を満たすしかない」。

 コロナ禍やウクライナ侵攻による世界的な物流の混乱などで、ブラジルでは激しいインフレが続き、消費者物価指数は7月まで11カ月連続で前年比10%超を記録した。ボン・プラートでは利用客が入り口で1レアル(約27円)を支払い、お盆と皿を取って順番に食事が盛られていく。この日のメニューは、豆と肉を煮込んだブラジル名物の「フェイジョアーダ」だった。

 昼食を食べに毎日通っている…

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