献花、半旗、抗議活動…国葬めぐり三重県内でも賛否の動き

国葬自民

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 賛否が割れた安倍晋三元首相の国葬東京都内で開かれた27日、三重県内でも故人をしのんだり、国葬開催に抗議の声をあげたりする動きがあった。

 津駅そばの自民党県連本部の玄関周辺には、テント張りの記帳所と遺影を掲げた献花台が設けられた。午前10時に受け付けが始まった直後から、花束を持った人たちが訪れた。

 自民党員で四日市市のビジネス旅館経営松井茂樹さん(63)は「残念で仕方がない。あと10年は政治家をやってほしかった」と悔しがる。夫婦で訪れた愛知県岩倉市の余語孝文さん(73)は「外交で日本の価値を大きく高めてくれた。今後の日本がどうなるのか不安です」と話した。県連によると、参列者の芳名録は安倍氏の事務所に送る予定だという。

 県庁の本庁舎や、各地の市役所には半旗が掲げられた。伊勢市役所では午前8時すぎ、高さ8メートルのポール最上部まで国旗を上げた後、少し下げた半旗の形で掲揚した。「弔意を表するため」という。

 異を唱える声もあった。四日市市の繁華街では国葬が始まった午後2時、市民団体が抗議活動を開始。約30人が「国葬やめよ」の横断幕を掲げ、通りかかった人にちらしを配った。

 主催は「戦争させない・憲法壊すな!よっかいち市民ネット」。参加者はハンドマイクを使い、「未解明の『森友・加計学園』『桜を見る会』の問題に加え、旧統一教会との関係まで浮上した。国葬は中止すべきだった」などと訴えた。共同代表の大野章さん(87)は「安倍氏は憲法を軽視した政治を進めてきた。国葬に値する政治家ではなかった」と話した。

 名張市役所前でも約20人が横断幕を掲げ、「多くの反対の声を無視して税金を使って国葬をするのはおかしい」などと訴えた。