阪神・青柳の「正義」が勝った初回の投球 3冠確実、逆転CSへ望み

大坂尚子
[PR]

 (27日、プロ野球 阪神タイガース4―1東京ヤクルトスワローズ)

持っている投球術を駆使する――。阪神・青柳晃洋の「らしさ」が、一回に詰まっていた。

 2死一塁で、4番村上宗隆には際どいコースで勝負した。結果的に四球で歩かせ、5番オスナを迎える。捕逸が絡んで二、三塁とするも、フルカウントから8球目はクイックモーションでタイミングを外した。低めへの145キロで、見逃し三振に打ち取った。

 毎回のように走者を出しながらも6回1失点に抑えた。「何球投げようが0点で(ベンチに)帰れば正義だと思って投げた。その結果、ある程度(スコアボードに)0が並んだ」

 今季は開幕直前に新型コロナウイルスに感染し、1カ月近く出遅れた。その悔しさを胸に、前半戦は11勝1敗。1人で勝ち越し「10」をつくった。

 しかし、飛ばしすぎた反動もあったのか、8月2日を最後に白星から見放され、優位に立っていた最多勝のタイトル争いでは巨人・戸郷に並ばれていた。8試合ぶりの勝利で、セ・リーグ単独トップに立つ13勝目。防御率、勝率1位との3冠がほぼ確実になった。

 岡田彰布氏の来季監督就任内定が明らかになったが、今季はまだ続いている。これで3位巨人と勝率で並んだ。0・5ゲーム差の5位広島も含め、クライマックスシリーズ(CS)をかけた争いは混沌(こんとん)としている。阪神は残り2試合を勝っても自力ではCS進出を決められないが、最後まで諦めない。(大坂尚子)

 矢野監督(神) 巨人と並んで3位に。残りは2試合。「明日も勝てば(CSへ)大きくチャンスを広げられる1勝になるので、勝ちます」

 中野(神) 一回にプロ2年目で初の先頭打者本塁打。「出塁だけを考えて打席に立った。残り2試合全部勝つために、自分の仕事を全うするだけ」