宅地にしたらもったいない? 都市農業が広げる持続可能なまちづくり

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編集委員・大村美香
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2030 SDGsで変える

 都市部での農業が活気づいています。まちづくりに生かす動きや、都市にこだわり農業を始める人も。法整備とあいまって都市農業の広がりは、SDGs(エスディージーズ)(持続可能な開発目標)が目指す防災機能と豊かな緑地がある「住み続けられるまちづくり」につながっています。(編集委員・大村美香)

 名古屋市から特急で約20分、知立(ちりゅう)市は愛知県の中央部に位置する。人口約7万2千人のこの都市で、NPO法人「かきつ畑」は、市内の農地を生かし、農で人びとをつなぐ活動をしている。

子どもたちが大根の収穫やしめ縄づくり 

 今年から始めた「畑de学校」は、子ども向けの農業体験塾。9月からの下半期は来年2月まで10回にわたり、タマネギを植え付け、大根を収穫し、しめ縄を作る。土に触れながら作物が育つ過程を見ることで、子どもたちに農や食に関心を抱いてもらうのが狙いだ。

 会場となるのは、2018年に開園した「かきつ畑」という名の一般向け農業体験農園の一角。利用者は年間の作付けスケジュールに沿って講習を受けながら、年間20種類以上の野菜を育て、収穫している。1区画24平方メートルで、費用は年間3万5千円。コロナ禍の影響もあってか、昨年から参加が増え、現在23区画が契約されている。

 市内の農地では、大半を占める水田は耕作が続いている一方で、畑地は小さな区画が多く、遊休地化した場所も目立つ。「農地は都市の貴重な資源。耕す人を色々な形で育てたい」と理事長の野村裕之さん(62)。

 栽培に手がかからないことか…

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