パイプラインに破壊工作?バルト海で謎のガス漏れ 北欧2カ国が警戒

有料記事

ロンドン=和気真也
[PR]

 ロシアと欧州をバルト海経由で結ぶ天然ガスパイプライン「ノルドストリーム」のうち、デンマークスウェーデンの海域を通る3カ所でガス漏れが発生し、両国が警戒を強めている。破壊工作に遭った疑惑も浮上し、関係国が27日に調査に乗り出した。

 デンマークのエネルギー当局は27日、ガス漏れは2本あるノルドストリームのパイプの計3カ所で前日に起きたと発表した。2カ所がデンマーク海域、もう1カ所はスウェーデン海域内だという。欧州メディア「ユーロニュース」によると、ガス漏れはいずれもデンマーク領のボーンホルム島周辺だという。

 パイプライン内のガス圧が落ちたことから発覚。当局は声明で「ガスパイプラインの破損は極めて珍しい」と述べ、同国の電気・ガス会社に設備点検を呼びかけたことを明らかにした。

 デンマーク軍は27日、現場の海域を空から撮影した映像を公開。海面に気泡が沸き、直径1キロにわたり、乱流が生まれている様子が映されていた。周辺への船の立ち入りは禁止され、軍がフリゲート艦などを送ったという。

 ドイツ経由で欧州にガスが送られる「ノルドストリーム1」は、ロシア側が欧州から受けている制裁により部品交換ができないなどと主張し、8月末から供給が止まっている。「ノルドストリーム2」は事業開始前にドイツが承認を停止した。いずれも欧州側に供給がゼロの状態だが、パイプ内にガスは入っていたとみられる。

 一方、デンマークの地質調査

この記事は有料記事です。残り473文字有料会員になると続きをお読みいただけます。
今すぐ登録(1カ月間無料)ログインする

※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません。