W杯日本代表に訪れた悲劇 それでも15歳が片足でサッカーに描く夢

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原晟也
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 足や手に切断障害がある人がプレーする「アンプティサッカー」のワールドカップ(W杯)トルコ大会が9月30日に開幕する。15歳の高校生が日本代表に選ばれる快挙を成し遂げたが、後に試合に出られないことが判明した。何があったのか――。

 「クラッチ」と呼ばれる杖を使い、ボールをめぐって選手が激しくぶつかり合う。片足での華麗なドリブル、豪快なダイレクトシュート。切断した片足には義肢をつけず、選手はぶつかり転倒しながらもゴールを向く。

 クラッチがあるからこそできる激しいプレーが、ピッチ上で繰り広げられる。FCアウボラーダに所属する石井賢選手(15)は「人を魅了するプレーが楽しい」と話す。

 アンプティサッカーは、主に手足に切断障害のある人たちが行う1チーム7人制の競技だ。足の障害の人がフィールドプレーヤーを担当し、手の障害の人がキーパーを務める。

 国内の競技人口は約100人。パラリンピックの競技ではないが、その迫力にひきつけられる人は多く、石井選手もその1人だった。

下校中に車に衝突、気がついたらベッドの上

 川崎市宮前区で育った石井選手が、左足を切断する事故に遭ったのは小学1年生の2013年。下校中に歩道に乗り上げてきた車と衝突した。

 「気がついたら病院のベッド…

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