北朝鮮が日本海に向けて弾道ミサイル2発、EEZ外に落下か

鈴木拓也=ソウル、成沢解語
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 韓国軍合同参謀本部によると、28日午後6時10分から20分ごろにかけて、北朝鮮の平壌郊外の順安(スナン)周辺から日本海に向けて短距離弾道ミサイル2発が発射された。同軍は飛距離は約360キロ、最高高度は約30キロ、速度は約マッハ6と探知した。日本の防衛省によると、いずれも北朝鮮東岸に近い日本の排他的経済水域(EEZ)の外に落下したと推定されるという。

 同省は、飛距離は1発目が350キロ程度、2発目が300キロ程度、最高高度はいずれも50キロ程度で「変則軌道で飛んだ可能性がある」としている。

 23日には米海軍の原子力空母ロナルド・レーガンが韓国海軍の釜山基地に入港し、26日からは日本海で米韓両軍の演習が行われている。また、米国のハリス副大統領が29日に韓国と北朝鮮の間にある非武装地帯(DMZ)を訪れる予定もある。北朝鮮には、こうした動きを牽制(けんせい)する狙いがあるとみられる。

 北朝鮮による弾道ミサイルの発射は6月5日に8発が撃たれた後はしばらく途絶えたが、9月25日にロシア製の「イスカンデル」に似た「KN23」とみられる短距離弾道ミサイル1発が発射された。この間に国内で確認された新型コロナ禍を収束させたとしており、再び軍事行動を活発化させた可能性がある。米韓は、北朝鮮が核実験の準備も終えているとみて警戒する。

 井野俊郎防衛副大臣は28日夜、防衛省で記者団に「北朝鮮は今年に入ってから、かつてない高い頻度で新たな態様でのミサイル発射を繰り返している」と述べ、外交ルートを通じて北朝鮮に抗議したことを明らかにした。(鈴木拓也=ソウル、成沢解語)