第4回不発の内閣改造、裏目に出た「説明」 官邸幹部「やれることはない」

有料記事国葬

小手川太朗
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国葬の代償(第4回) 迷走

 「今後は一切の関係を断つと言ってもらうしかない。それでいくしかない」

 8月上旬、首相の岸田文雄は内閣改造・自民党役員人事を決断した。

 このころ、岸田は二つの問題に直面していた。じわじわ増える元首相・安倍晋三の国葬に対する反対と、際限なく広がる「世界平和統一家庭連合(旧統一教会)」と自民党議員との問題。まず後者を乗り切ろうと、最初のカードを切った。

 永田町には驚きが広がった。

連載「国葬の代償」(全5回)はこちら

安倍晋三元首相の国葬が執り行われました。しかし、世論の賛否は割れたままで、内閣支持率も急落。岸田文雄首相は代償を払うことになりました。舞台裏で何が起きていたのか。5回にわたってお伝えします。

 政府・与党内では内閣改造・党役員人事は9月中との見方が多かった。7月28日には公明党代表山口那津男でさえ、「おそらく9月前半ではないか」と述べていた。岸田はその不意を突き、刷新感を打ち出そうとした。

 8月10日、第2次岸田改造内閣が発足。岸田は記者会見で「当該団体との関係を点検し、厳正に見直すよう厳命し、それを了解した者のみを任命した」と述べ、教団との関係を断ちきることを入閣の条件としたと明らかにした。

 岸田首相はこの後も、2枚目、3枚目のカードを切っていきます。その中身と結末は

 しかし、その日のうちにつまずく。新任総務相寺田稔、厚生労働相の加藤勝信に加え、経済再生相で留任した山際大志郎も教団の友好団体との接点が明らかになった。

 「改造後もポロポロと新たな教団との関係が出てきて、意味がなかった」。自民党のベテラン議員は吐き捨てた。最初のカードは不発に終わった。

 「どこかで直接説明できる場…

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