JR敷島駅前ににぎわいを 30日に渋川で屋台村

前田基行
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 JR敷島駅(群馬県渋川市赤城町敷島)の駅前ににぎわいをつくろうと、地元住民らが町おこし活動を始めた。6月から、毎月最終金曜日に「敷島駅前屋台村」と銘打ったイベントを続けており、今月30日には4回目を開く。同駅が開業100年を迎える2024年に向けて、「さらに盛り上げていきたい」と張り切っている。

 JR敷島駅は渋川駅の下り方面の隣にある、上越線の無人駅だ。駅周辺の魅力を発信し、子育て世代の移住や定住を呼び込もうと、赤城地区の飲食店や市民が2月に「敷島駅周辺活性化事業実行委員会」を結成し、屋台村を始めた。

 駅前の空き地を会場に、焼き肉や焼きそば、スパイスカレー駄菓子などを販売するテントやキッチンカーが並ぶ。6月は300人、7月は350人、8月は400人が来場し、盛況だった。今月30日はこれまでで最多の10店が集まり、テント式のサウナの体験コーナーも設ける予定だ。

 実行委員長で、ハーブショップ「森の香(か)」を経営する荒井良明さん(43)によると、一連の取り組みは、「赤城地区の歴史を深掘りしたい」という同市の地域おこし協力隊員の長沼未希さん(25)の活動がきっかけで始まったという。

 長沼さんは荒井さんに相談して、にぎわいのあった時代の駅周辺の話を聞くうちに、昔の駅前マップを作ろうと思い立った。住民らに聞き取りしながら、マップは完成。地域で披露することになり、「せっかくなら、駅前をにぎやかにする仕掛けをしよう」と、イベントの話が一気に進んでいったという。

 赤城地区で生まれ育った荒井さんだが、長沼さんのマップを見て、「かつては商店が立ち並んでいた駅前のポテンシャルに改めて気付かされた」という。屋台村は10月でいったん終了し、来春に再開したい考えだ。「駅前は拠点となる場所。地元の人が集い、地域活性化などについて語り合える場にしたい」と話す。

 長沼さんは山梨県都留市から移住し、19年に地域おこし協力隊員に就任した。敷島駅前の取り組みを知った他の地域から、「うちでもやってほしい」という話が寄せられているという。「新型コロナウイルスの影響でこれまで十分に活動ができなかった。ようやく地域の人と一緒にイベントを作り上げることができてうれしい」と話している。

 屋台村は午後4~8時に開かれる。(前田基行)