ホンダ元社長・久米是志さん死去 初代シビックのエンジン開発

 ホンダの3代目社長を務めた久米是志(くめ・ただし)さんが11日に亡くなった。90歳だった。喪主は妻妙子さん。同社主催の「お別れの会」を後日開く予定。問い合わせは同社総務部(03・5412・1211)。

 創業者の本田宗一郎氏から直接指導を受けたエンジン開発者で、1983~90年の社長在任中は米国の生産拠点を立ち上げるなど、グローバル展開を大きく進めた。

 兵庫県出身。静岡大工学部を卒業後、54年にホンダに入社。初代「シビック」に搭載された低公害の「CVCCエンジン」の開発を手がけ、72年に世界で最も厳しいとされた米国の環境規制を初めてクリアした。四輪市場で最後発だったホンダが、大手メーカーに飛躍する足がかりをつくった。ホンダの研究機関、本田技術研究所の社長時代には、エアバッグやスポーツカー「NSX」の開発を主導した。

 83年、ホンダ社長に。欧米中への海外展開を進め販売台数を増やしつつ、ロボットや航空機の研究開発も開始。小型ジェット機「ホンダジェット」など、のちの商品開発につながった。