在留カード偽造拠点、過去最大規模 顧客2万人か、偽造免許証も押収

増山祐史
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 偽造した在留カードを外国人ブローカーに提供したなどとして、警視庁と兵庫など5県警の合同捜査本部は、中国籍でアルバイトの沈志強容疑者(30)=千葉県旭市=ら6人を出入国管理法違反の疑いで逮捕し、29日発表した。認否は明らかにされていない。

 合同捜査本部は6人が出入りしていた旭市内の住宅から、偽造された在留カードや運転免許証など計200枚以上を押収。摘発した偽造の拠点としては国内では過去最大規模という。

 ほかに逮捕されたのは自営業の丸山貴弘容疑者(34)=千葉県旭市=や無職の温国強容疑者(32)=同=ら29~34歳の男女5人。

 発表によると、6人は共謀して今年1月、偽造した在留カード2枚を茨城県内のベトナム人のブローカーに提供した疑いがある。6人のうち沈容疑者ら3人は9月5日ごろ、旭市内の住宅で、パソコンやプリンターなどを使って偽の在留カード42枚を製造した疑いもある。偽造された在留カードの多くはブローカーを通じて外国人の顧客に売られ、就職や携帯電話購入の際の身分証などに使われていたという。

 合同捜査本部がこの住宅から押収したパソコンには、ベトナム人やインドネシア人、フランス人など約2万人分の顧客リストが記録されていた。また住宅には在留カード以外にも運転免許証や健康保険証、マイナンバーカードを偽造した「完成品」があったほか、印字前のプラスチックカード約3千枚やカードの表面に貼るホログラムシール約500枚なども見つかった。

 合同捜査本部は、逮捕された6人とは別に中国本土から指示を出している人物がいるとみている。6人はこの人物の指示を受け偽造した在留カードをブローカーを介して1枚1500~7千円でベトナム人や中国人らに販売。昨年8月以降、最大1億4千万円を売り上げたとみられるという。(増山祐史)