大阪公立大病院長に中村氏、ようやく不在解消 病院側と法人側が対立

浅倉拓也
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 大阪公立大は29日、医学部付属病院長に現副院長の中村博亮(ひろあき)氏(64)を任命すると発表した。任期は10月1日から2025年3月末。4月に発足した同大学の付属病院長をめぐっては、病院側と大学を運営する公立大学法人大阪側が対立し、不在となる異常事態が続いてきた。

 中村氏は整形外科学の教授で、4月から病院長職務代理者も務めてきた。

 病院長人事については1月末、前身の大阪市立大医学部の教授らでつくる選考会議が、当時の市大学長だった荒川哲男氏を候補者に選んだが、法人の西沢良記・理事長が「天下り的」などとして任命を拒んだ。

 その後、対立が続いていたが、8月に新しい選考規定のもとで新たな選考会議が立ち上がった。新規定は候補者の条件を、同大学(統合前の大阪府立・市立大を含む)で学長経験がないことや、70歳未満であることと定め、荒川氏は対象から外れていた。

 法人の西沢理事長は「混乱を招いたことに、患者さま、地域のみなさまをはじめ多くの方々に改めておわび申し上げます。新たな病院長の下、特定機能病院としての役割を果たし、より一層高度な医療を展開する」などとするコメントを発表した。(浅倉拓也)