ウクライナ南部、海辺の苦悩 ミサイル攻撃でリゾート地は閑古鳥

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セルヒーウカオデーサ=国末憲人
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 普段は保養客でにぎわうウクライナ南部のリゾート地が、寂しい夏を終えた。ロシア軍の侵攻でただでさえ行楽気分に乏しい初夏、ミサイル攻撃で多数の犠牲者が出て、以後訪れる人はない。軍と無縁の浜辺がなぜ標的になったのか、住民の疑問は解けない。

 リゾート村のセルヒーウカは、南部の中心都市オデーサの南西約50キロの海岸に位置する。そこの夏季宿泊施設をロシア軍のミサイルが直撃したのは7月1日。宿泊客と付近の住民ら22人が死亡した。

 現地を訪ねた。4階建て約40部屋の施設は屋根と壁が吹き飛び、崩壊しかかっている。廊下や階段にはなお、血痕が生々しく残る。前庭のプールには直径数メートルの大穴。ここに着弾したようだ。

 男性数人が敷地内で作業をしていた。

 建物の木造部分を切り崩し、トラックに積み込む。建物のオーナーの依頼で、薪にするのだという。「この冬は燃料費が高騰しそうだからね」と作業員のアレクサンドルさん(56)。「何か欲しいものがあったら、勝手に持って行っていいよ。オーナーがそう言ってた」

 村は人口約3千人。観光以外…

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