第6回時間に追われて過ぎていく日々 恋に必要な「道具」を短歌に詠む

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語る 恋のうた

《青葉闇(あおばやみ)メトロノームと砂時計万歩計ならどれがいるかな》(大友美幸)

 大友美幸さんは60歳の女性。「俵万智×AI 恋の歌会」の入選作から、短歌に込めた思いを作者に聞きました。

 自営のスーパーマーケットを家族で営んでいる。

 まだ薄暗い時間に起きて、牛乳屋さんを迎えて、お店が閉まるのは夜8時。店休日にもいろいろ用事が入るから、365日が時間に追われて過ぎていく。

 結婚してから、ずっとそんな日々だった。

 その日、朝の仕事が早く済んで、少しだけ自分の時間ができた。

 コロナが少しだけ落ち着いていた頃だった。店を離れて、庭園に出かけた。

 メトロノームみたいに歯切れのいいテンポで歩こう。時間は砂時計みたいにさらさら流れていくだろう。そう思うだけでわくわくした。

 実際に庭園を歩いてみたら、思った以上に日差しが強かった。休憩所みたいなスペースに腰かけて、汗がひくのを待った。

 そこで、その人に出会った。

 どちらからともなく言葉を交…

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