小学校教諭が児童にいじめ「スルーしよう」 滋賀県野洲市教委が謝罪

松浦和夫
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 滋賀県野洲市教育委員会は29日、市立小学校で2年生を担任していた50代の男性教諭が男子児童について、「スルーしよう」などと授業中に不適切な発言を繰り返し、学校が「教諭によるいじめ行為」と認定したと発表した。西村健教育長は会見で「男児や保護者につらい思いをさせ、申し訳ありませんでした」と謝罪した。

 5月から7月にかけ、授業で教諭が話した言葉に対し、男児が「どういう意味?」などと質問したことに、教諭は「本当に言葉を知らんね」とたびたび発言。また、「○○君の言うことはスルーしよう」と数回述べた。「言葉クイズをします。みんなのためでなく、言葉を知らない○○君のためにします」とも発言した。

 ほかの児童も「スルーしよう」「言葉を知らないくせに」などと教諭に同調するようになったという。

 7月にあった保護者面談で教諭が「注意欠陥・多動性障害ADHD)なので、早急に発達検査を受けるべきです」と発言。保護者が男児から事情を聴き、教諭の行為を市教委に連絡したという。学校が調査したところ、教諭が事実を認めたため、「いじめに当たる」と認定。校長と教諭が保護者に謝罪し、教諭を担任から外した。教諭は体調不良で2学期から休職しているという。

 西村教育長は「その子どもを大事にしたいというハートが足りなかった。(教諭向けの)いじめ防止研修会を開くなどして再発防止に努めたい」と話した。(松浦和夫)