西九州新幹線、経済的マイナス懸念も 藻谷さん「ストロー効果」指摘

有料記事

聞き手・松本真弥
[PR]

 佐賀県長崎県を結ぶ西九州新幹線(武雄温泉―長崎)の開業から30日で1週間がたった。博多―長崎は最速で30分ほど短くなり1時間20分となる。地元の自治体は観光客の増加など経済効果に期待を寄せる。株式会社日本総合研究所の主席研究員で地域経済の活性化に取り組む藻谷浩介氏は、「便利になることで経済的にはマイナスになることもある」と指摘。大きな都市に地元の人や会社が吸い寄せられる「ストロー効果」の懸念があるという。

 ――自治体は経済効果に期待しています。

 新幹線は住民の生活を便利にする。ただ、西九州新幹線には賛成できない点がある。何をもって経済効果があるというのか。観光庁の宿泊旅行統計調査によると、北陸新幹線(長野―金沢)開業で、石川県などの沿線では2015年の宿泊者数は、14年と比べて増えたものの、長崎県や大分県などの方が伸びは大きかった。訪日客は各地で増えたが、北陸で極端に増えたわけではない。新幹線が走る地域とそうでない地域を比べてみると、観光客の増加について全体的に有意な差はない。

 ――移動が便利になれば増え…

この記事は有料記事です。残り529文字有料会員になると続きをお読みいただけます。
今すぐ登録(1カ月間無料)ログインする

※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません。