東日本台風、被災復興の記録アーカイブ 12日に報告会

遠藤和希
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 2019年の台風19号(東日本台風)による浸水被害から3年を迎える10月12日、災害の教訓を次世代に伝えようと収集した写真や記録を保存する「災害デジタルアーカイブ」の活動報告会が、長野市芸術館で開かれる。

 災害アーカイブ(https://chikuma-archive.shinshu-bousai.jp/別ウインドウで開きます)は、信州大が白馬、小谷の両村と協力して神城断層地震の記録を集めたことをきっかけに始まった。東日本台風で被災した千曲川流域の写真や動画は昨年10月から公開を始め、デジタル化した資料を学校の防災教育などで活用している。

 台風関係のアーカイブは、写真など約5千件のデータから抜粋して公開。「インタビュー」「写真アーカイブ」などの項目が並び、発災から復興まで住民がどう行動したかを知ることができる。監修する信州大教授の広内大助さん(地理学)は「同じ場所で被災前と被災後を比較できるようにするなど地域住民の使いやすさを考えてつくった」と話す。

 報告会では、広内教授が活動の概要を説明し、被災した千曲川流域の住民らが復興や小学校での防災教育について話す。

 報告会の会場参加は、ホームページの申し込みフォーム(https://forms.gle/R2jz6bwBqXtV7huT6別ウインドウで開きます)で先着100人を受け付ける。オンライン参加もできる。7~18日には、長野市役所で復興支援活動の様子などの展示がある。問い合わせは同大広内研究室(026・238・4087)へ。(遠藤和希)

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