「トラスノミクス」で市場動揺 英中銀が踏んだアクセルとブレーキ

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ロンドン=和気真也
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 英中央銀行のイングランド銀行(BOE)が、動揺する市場の安定化のため、英国債を一時的に買い入れることを決めた。市場では国債や通貨ポンドの価値が急落しており、介入で下支えする。背景には、トラス新政権の経済政策の迷走がある。

 BOEは28日、英国債の買い入れを同日から1日最大50億ポンド(約7800億円)規模で開始し、10月14日まで続けると発表。理由を「市場の秩序を取り戻すため」と説明した。

 英国はエネルギー高などを受け物価高(インフレ)に見舞われており、8月の消費者物価指数は前年同月比で9・9%上昇した。BOEはインフレ抑制のため、9月の政策決定会合で7会合連続の利上げを決めるなど引き締めを加速。10月から保有国債を売却することも決め、市場からお金を引き上げる準備にも入っていた。引き締めをしながら、国債購入で緩和も進めるという異例の対応だ。

 苦渋の決断の背景には、英国…

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