「先生に笑われますよ」 ベイ山崎康晃が師に隠したキャリアアップ

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構成・安藤嘉浩
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 横浜DeNAベイスターズの抑え投手、山崎康晃(30)は、野球エリートではなかった。「ちょっと問題はあるけど、可能性がある子を育てるのが好きだった」と語る帝京高校(東京)の野球部前監督、前田三夫さん(73)にとっても、印象深い教え子のひとりだという。

 山崎はうちを卒業した森本稀哲(ひちょり)(41)=元日本ハム=の実家の近くで育った。不思議な縁というのはあるね。小さいころから森本に憧れ、かわいがってもらったというんだ。

 それで中学3年のとき、帝京に入りたいと言っていると、森本のお母さんが連れてきてくれた。

 ぼくは彼のプレーを見たことがなかった。入学して練習に参加すると、いいものを持っているんだ。1年秋には球速が140キロを超えた。

 ただ、勉強が嫌いな子でね。授業で出る宿題や課題がたまる一方だった。

 そこで部室に机と椅子を持ち込み、「今日は練習はいい。宿題をやりなさい」と指示した。1年生の時かな。

 ところが、1週間ほど続けたら、山崎が部室に来ないで帰ってしまった。

 すぐに、お母さんから電話が来た。山崎は当時、お母さんと暮らしていた。「もうやめると言って、私の言うことを聞きません」というんだ。

 「監督さん、見捨てないで下…

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