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脊髄損傷の人、「人工神経接続」で再び歩ける? 脳の指令、バイパス

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瀬川茂子
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 脳の仕組みを探る研究が進み、脳活動を操作する技術開発も加速している。新たな治療法につながる期待が高まる一方で、神経科学の倫理、社会的な影響を考える動きも出てきた。

 「スタート」というかけ声とともに「ジジジジジ」という音が鳴り響く。

 横たわった患者の足は、ベッドからはみ出し、片方ずつブランコのようなものにのせられていた。その足が歩いているように左右交互に動き出した。

 男性の腰に当てられた、円盤のようなものは、急速に磁場を変化させて神経に電気を流す装置だ。

 東京都医学総合研究所の西村幸男プロジェクトリーダーらが進めている「人工神経接続」で脊髄(せきずい)損傷患者の歩行を取り戻すための研究の一環を見せてもらった。

 歩く、座るなどの動作は脳が指令を出し、その信号が脊髄の神経から筋肉まで伝わって可能になる。事故などで脊髄の神経が途切れると、信号も途絶えてしまう。

 だが、損傷した先の神経の経…

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