歌に立ち現れる「性」の名付けがたさ 山崎聡子「うたをよむ」

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 10月2日付朝日歌壇・朝日俳壇面のコラム「うたをよむ」をお届けします。今週は歌人の山崎聡子さんが〈「性」の名付けがたさ〉と題し、ショージサキさん、田村穂隆さんの作品を引用しながら論じます。

うたをよむ

 短歌研究新人賞の選考(「短歌研究」7月号)で、応募作に恋愛をテーマにした作品が少なく、「生殖」を扱うものが増えている、と指摘されていたことが印象に残った。確かに若手作品の多くで恋愛のモチーフは避けられているが、この背景には性による役割や関係性の固定化を忌避したいという思いがあるのだろう。

 年上の女のひとが車道側歩いてくれて今だけ女児だ

 顔も手も胸も知ってる友人が…

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