併合で「戦果」演出、国民つなぎとめ プーチン政権、変わる戦争目的

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【動画】ウクライナ4州の併合を一方的に宣言したプーチン大統領
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 ロシアのプーチン大統領が宣言する、ウクライナで占領する4州の併合。政権は当初、ロシアへの編入を問う占領地での「住民投票」は棚上げするつもりだった。プーチン政権の計算はどこで狂ったのか。

 「ドネツク、ルガンスク、ザポロジエ、ヘルソン。人々の選択は行われた。ロシアは裏切らない」

 モスクワ・クレムリン。プーチン氏が4州をロシア語名で呼ぶと、大広間を埋めた上下両院議員や各界要人らから大喝采が起きた。2014年3月18日、プーチン氏がクレムリンの別の間でウクライナ南部クリミア半島の併合を宣言したときと同じだ。外の赤の広場でも8年前と同じく、併合を祝う大集会に人々が集まり始めていた。

 ただ、今回の併合は当時と環境が大きく異なる。

ノルマ焦り高齢者まで招集 熱気ほど遠い国民

 プーチン政権はもともと、ロ…

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    服部倫卓
    (北海道大学教授=ロシア・東欧)
    2022年10月1日8時31分 投稿
    【視点】

    タイトルにある「変わる戦争目的」というのは本当にその通りだと思う。言い換えれば、プーチン政権はこれほど重大な悪事を犯していながら、その行動は、実は成り行き任せだった。 ここに来てプーチンは再び、ウクライナ南部一帯はロシアの歴史的な領土「ノ