習氏の「力の源泉」、軍でも注目人事 抵抗つぶしとリストラの10年

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北京=冨名腰隆
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 10月16日に開幕する中国共産党大会で3期目続投を見据える習近平(シーチンピン)国家主席の「力の源泉」の一つが、軍の存在だ。習氏は10年間の統治で軍組織を大胆に改革し、権力固めに成功してきた。党大会を機に軍最高指導機関も数人の交代が予想されるが、習氏は側近を登用し、さらに権力集中を進める展開が予想される。

国軍か、党軍か

 「党中央と中央軍事委はかつてない決意で改革による強軍戦略を実施し、長年の構造的矛盾や政策問題を解消した」

 21日に北京で開かれた国防・軍隊改革セミナーで、習氏は自らの成果を誇った。

 中国軍は、正式名称を「中国人民解放軍」と言い、国軍であると同時に「党の軍隊」の性格も帯びる。1949年の中華人民共和国建国の立役者でもあり、統治機構の中では極めて特殊な存在だ。

 歴代国家指導者は、軍最高指導機関である中央軍事委員会主席を兼ねてきた。これによって、毛沢東が確立した「党が鉄砲(軍)を指揮するのであり、軍が党を指揮してはならない」というルールが守られてきたと言える。

 だが、「革命第一世代」として軍功があり、建国にも貢献した毛や鄧小平と、その後の軍との関係はやや異なる。軍の指揮経験がなかった江沢民胡錦濤両氏にとって、真の意味で軍統帥権を握ることは大きな課題だった。

 習氏も例外ではないが、生き…

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