パソコン・スマホの普及と言葉の関係は 平野啓一郎さんに聞く

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聞き手・神宮桃子
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 パソコンやスマートフォンといった情報機器の普及で、社会における言葉や言葉の使い方が「影響を受ける」と感じる人が9割超。文化庁が30日に発表した2021年度の「国語に関する世論調査」で、そんな結果が明らかになった。小説家の平野啓一郎さん(47)に、情報機器の普及による言葉や小説執筆への影響、芥川賞受賞作「日蝕(にっしょく)」の執筆などについて聞いた。

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 手書きをする機会は、手紙を書いたり事務的な書類に書き込んだりする時くらいで少ないですね。小説執筆では、こういう考えがあって、こうなって……と紙の上でまとめながら書いた方が頭の中が整理されることはあります。ただ、それもタブレットにペンで書けばいいと言われればそうで、紙にこだわる必要もありませんが。

 今は、パソコンであれば自分の心の中にあるものを速いスピードでどんどん書けるけれど、手書きだと時間がかかると、むしろ表現の障害と感じる人のほうが増えているのではないでしょうか。音声入力もこれからさらに発展していくと思うので、文字の入力自体も今とは違ってきますよね。

ワープロで書いた「日蝕」、難字の理由

 情報機器の小説執筆に対する…

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