きょうからノーベル賞発表 これまでどんな人が? 選考基準は?

桜井林太郎 藤波優
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 今年のノーベル賞受賞者の発表が3日から始まる。日本の自然科学系3賞の受賞者はこれまでに25人。昨年は、真鍋淑郎・米プリンストン大上級研究員が物理学賞を受けた。今年も日本の研究者が受賞するのか、注目が集まる。そもそもノーベル賞とはどんな賞なのか。

 今年は3日に医学生理学賞、4日に物理学賞、5日に化学賞、6日に文学賞、7日に平和賞、10日に経済学賞の受賞者が決まる。

 ノーベル賞は、ダイナマイトの発明者として知られるスウェーデンの化学者、アルフレッド・ノーベル(1833~1896年)の遺言に基づき創設された。遺言には「人類に最大の利益を与えた5分野に賞を贈る」「国籍を問わず、最も価値ある人に授与して欲しい」と残されていた。

 実業家でもあったノーベルは巨額の遺産を残しており、それを元手にした。第1回の授賞式は1901年。遺言にある5分野、物理学、化学、医学生理学、文学、平和の各賞が贈られた。経済学賞は68年にスウェーデン中央銀行がつくった。現在の賞金は各賞とも1千万スウェーデンクローナ。日本円に換算すると約1億3千万円だ。各賞で最大3人が受賞し、それぞれで分ける。

 これまでの受賞者は、のべ947人と28の組織。うち女性はのべ59人(マリー・キュリーが2度受賞)だ。最年少受賞者は、2014年に17歳で平和賞に選ばれたマララ・ユスフザイさん。19年に97歳で化学賞を受賞したジョン・グッドイナフ博士が最年長となっている。

 受賞者はどう決まるのか。自然科学系3賞(医学生理学、物理学、化学)の場合、選考のための委員会が毎年、過去のノーベル賞受賞者を含む約3千人の研究者に候補者を推薦してもらうよう依頼する。その後、選考委が候補者の業績を詳しく調べ、評価する。9月に最終段階まで残った候補者の中から受賞者が決まる。推薦された人の名前や選考過程の記録は50年間秘密にされる。

 文部科学省のまとめでは、日本の自然科学系3賞の受賞者は25人。米国(272人)、英国(85人)、ドイツ(73人)、フランス(34人)に次いで国別で5位につける。

 ここ20年余りは日本の躍進が目立つ。01年以降に限ると19人の受賞者を出しており、米国(77人)に次ぐ多さだ。英国、ドイツ、フランスを上回る。

 授賞式はノーベルの命日である12月10日にストックホルムで開かれる。この前後の一連のイベントを「ノーベルウィーク」と銘打ち、講演会やコンサートなどが開かれる。受賞者は様々なイベントを通じて市民と交流を重ね、町はクリスマスの雰囲気も相まってお祝いムード一色に染まる。新型コロナウイルスの影響で現地での授賞式がなかった20~21年の受賞者も招かれる。平和賞の授賞式はノルウェーのオスロである。(桜井林太郎 藤波優

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