動き出した大和ミュージアム大改装 目玉は公開型の大型収蔵庫 呉
能登智彦
第2次大戦終結から80年(2025年)を控え、戦艦大和が建造された広島県呉市にある「大和ミュージアム」(市海事歴史科学館)で大規模な改装計画が動き出した。目玉は、戦艦の兵器や機器などを見学できる公開型の大型収蔵庫の新設だ。来春には大和の主砲を削り出したとされる大型旋盤の展示も始まる。
大規模改装は05年の開館後初めてで、総事業費は約68億円。25年度までに既存施設を改修するほか、27年度には大型収蔵庫の公開をめざす。
大型収蔵庫はミュージアム西側の駐車場付近に新設し、総面積は約2500平方メートルに及ぶ。魚雷、機雷、プロペラ、戦艦陸奥の副砲、大和の建造時に使った大型試験機など35種類ほどを展示し、専門家によるガイドツアーを検討する。
大型収蔵庫の建設予定地の西…